mdadm コマンドは、ソフトウェアベースの RAID アレイを管理するために使用されるツールです。 RAID (Redundant Array of Independent Disks) は、ベンダーに依存しない一連の仕様であり、複数デバイスのストレージ システムで構成するための冗長性とフォールト トレランスをサポートします。 RAID アレイでは、データは複数の物理ストレージ デバイスに保存され、それらのデバイスは 1 つの仮想ストレージ デバイスに結合されます。このタイプのソフトウェア ベースの RAID 構成は、デバイス マッパーと DM-Multipath を使用する代わりの方法です。 mdadm ツールを使用すると、RAID アレイを作成、管理、監視できます。
mdadm には、Create、Build、Assemble、および Monitor といういくつかの操作モードがあります。これらの各モードには、独自のコマンド ライン スイッチがあります。これらのモードに加えて、独立して動作する多くの管理機能があります。
使用例
仮想マシンに 3 つのディスクを追加したとします。 /dev/md127 という名前の RAID 0 デバイスを作成しましょう (まだ使用されていない乱数です):
$sudo mdadm --create /dev/md127 --level 0 --raid-devices 3 /dev/sd{c,d,e}
構成を確認します:
$ cat /proc/mdstat $ sudo mdadm --detail /dev/md127
構成を永続化します:
$ sudo mdadm --detail --scan --verbose >> /etc/mdadm.conf
これで、このデバイスを使用して、ファイルシステムでフォーマットできます。例:
$ sudo mkfs.ext4 -L data_mnt /dev/md127
mdadm コマンドの実行中に以下のエラーが発生した場合:
選択したディストリビューションに従って、以下のパッケージをインストールしてみてください:
分布 | コマンド |
---|---|
Debian | apt-get install mdadm |
Ubuntu | apt-get install mdadm |
アルパイン | apk add mdadm |
Arch Linux | pacman -S mdadm |
カリ Linux | apt-get install mdadm |
CentOS | yum install mdadm |
Fedora | dnf install mdadm |
Raspbian | apt-get install mdadm |
mdadm コマンドの例
1. 配列を作成します:
# mdadm --create /dev/md/MyRAID --level raid_level --raid-devices number_of_disks /dev/sdXN
2. 配列を停止します:
# mdadm --stop /dev/md0
3. ディスクを故障としてマーク:
# mdadm --fail /dev/md0 /dev/sdXN
4. ディスクを取り出します:
# mdadm --remove /dev/md0 /dev/sdXN
5.ディスクをアレイに追加します:
# mdadm --assemble /dev/md0 /dev/sdXN
6. RAID 情報を表示:
# mdadm --detail /dev/md0