id コマンドは、ユーザー ID (UID) およびグループ ID (GID) 情報を表示するために使用されます。オプションなしでコマンドを入力すると、現在ログインしているユーザーに関する情報が表示されます。オプションとしてユーザー名を指定して、特定のユーザーに関する ID 情報を表示することもできます。
構文
id コマンドの構文は次のとおりです:
# id [options] [user name]
コマンド ライン オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-u | 有効なユーザー ID を出力して終了します。 |
-g | 有効なグループ ID を出力して終了します。 |
-G | ユーザーが属する他のすべてのグループの ID を出力します。 |
-n | 数字の ID ではなく (ユーザーとグループの) 名前を表示します。 -u、-g、または -G と組み合わせる必要があります。たとえば、id -Gn は groups コマンドと同じ出力を生成します。 |
-r | 有効な値の代わりにログイン値を出力します。 -u、-g、または -G と組み合わせる必要があります。 |
id コマンドの実行中に以下のエラーが発生した場合:
id: command not found
選択したディストリビューションに従って、以下のパッケージをインストールしてみてください:
分布 | コマンド |
---|---|
OS X | brew install coreutils |
Debian | apt-get install coreutils |
Ubuntu | apt-get install coreutils |
アルパイン | apk add coreutils |
Arch Linux | pacman -S coreutils |
カリ Linux | apt-get install coreutils |
CentOS | yum install coreutils |
Fedora | dnf install coreutils |
Raspbian | apt-get install coreutils |
id コマンドの例
1. 現在のユーザー ID を印刷するには:
# id
2. ユーザーのすべての識別情報を取得するには:
# id -a # id -a mike
3. ユーザーのセキュリティ コンテキストのみを出力するには:
# id -Z # id --context
4. 有効なグループ ID のみを出力するには:
# id -g # id --group
5. すべてのグループ ID を印刷するには:
# id -G # id --groups
6. 番号の代わりに名前を印刷するには:
# id -n # id --name
7. 実効 ID の代わりに実際の ID を印刷するには:
# id -r # id --real
8. 有効な ID のみを印刷するには:
# id -u # id --user
9. ID コマンドのヘルプを表示するには:
# id --help
10. ID コマンドのバージョンを取得するには:
# id --version