w コマンドは主に、現在システムにログインしているユーザーとそのトランザクションの詳細を表示するために使用されます。出力の最初の行には、システムのステータスが表示されます。出力の 2 行目には、最初の列にシステムにログインしているユーザーがリストされ、最後の列にユーザーの現在のアクティビティが示されているテーブルが表示されます。テーブルの残りの列には、ユーザーに関連付けられたさまざまな属性が表示されます。
構文
w コマンドの構文は次のとおりです。
$ w [options] [user name]
w コマンドの例を次の例に示します:
# w 16:48:16 up 348 days, 8:06, 1 user, load average: 2.90, 3.53, 3.51 USER TTY FROM LOGIN@ IDLE JCPU PCPU WHAT geek pts/77 xx.xx.xx.xx 11:11 0.00s 0.31s 0.09s sshd: geek[priv]
出力には、次の列を含むデータ行が表示されます:
フィールド | 説明 |
---|---|
ユーザー | ユーザーのログイン名 |
TTY | 制御端末タイプ。GUI では pts/N (疑似端末)、システム コンソールまたはその他の直接接続されたデバイスでは ttyN として表示されます |
から | ユーザーがログインしたリモート ホスト名 |
ログイン@ | ユーザーのログイン時間 |
アイドル | ユーザーがその端末に入力してからの経過時間 |
JCPU | 現在バックグラウンドで実行中のジョブを含む、tty に接続されたすべてのプロセスの CPU 時間消費 |
PCCPU | WHATフィールドで指定された現在のプロセスのCPU時間消費 |
なに | 現在実行中のプロセスのコマンドライン |
w コマンドの実行中に以下のエラーが発生した場合:
w: command not found
選択したディストリビューションに従って、以下のパッケージをインストールしてみてください:
分布 | コマンド |
---|---|
Arch Linux | pacman -S procps-ng |
CentOS | yum install procps-ng |
Fedora | dnf install procps-ng |
w コマンドの例
1. ログインしたユーザー情報を表示:
$ w
2. ログインしているユーザーの情報をヘッダーなしで表示:
$ w -h