.bashrc ファイルを使用すると、ユーザー独自の環境をカスタマイズできます。ファイルはユーザーのホーム ディレクトリに保存されます。 .bashrc ファイルは各ユーザーに固有であるため、ユーザー固有のニーズや好みに合わせて構成できます。
.bashrc ファイルの使用の良い例は、エイリアスの使用です。ユーザーは、システム上の他のユーザーのエクスペリエンスに影響を与えることなく、独自の短縮コマンドを指定できます。 .bashrc 内のもう 1 つの一般的な構成は、環境変数です。ユーザーは、ファイルを使用してコマンド プロンプトをカスタマイズし、必要な情報を提供することもできます。
/etc/skel/.bashrc は通常、さまざまなコマンドのエイリアスを格納するために使用されます。これは、/etc/skel/.bashrc を見るとわかります:
# cat /etc/skel/.bashrc # colored GCC warnings and errors #export GCC_COLORS='error=01;31:warning=01;35:note=01;36:caret=01;32:locus=01:quote=01' # some more ls aliases alias ll='ls -alF' alias la='ls -A' alias l='ls -CF'注意 :ファイル名の前の「ドット」は、ファイルを非表示にします。これはセキュリティ構成ではなく、ユーザーのホーム フォルダーがすっきり見えるようにするためのものです。
構成例
エイリアスを作成する以外に、.bashrc ファイルは多くの場合、ユーザーのデフォルトのディレクトリとファイルのアクセス許可を設定するように構成されています。また、デフォルトのコマンド プロンプトを変更して、より多くの情報を提供することもできます。ほとんどのディストリビューションでは、プロンプトにユーザー名、システム ホスト名、および現在のディレクトリが表示されますが、これは変更できます。
注意 :bash が非ログイン シェルとして呼び出されると、~/.bashrc、/etc/bashrc、および /etc/profile.d/*.sh ファイルで使用可能な構成が読み込まれます。~/.bashrc で行われた追加は、現在のユーザーの bash シェルにのみ反映されます。 .bashrc ファイルは、etc/bashrc ファイルが利用可能かどうかもチェックしていることがわかります。利用可能な場合は、それも実行されます。 /etc/bashrc ファイルには、すべてのユーザー、つまりシステム全体の bash シェルに適用される構成が含まれています。すべてのユーザーの bash シェルに構成を適用する必要がある場合、システム管理者は /etc/bashrc ファイルを変更できます。
変更した設定を適用するには、新しい bash シェルを開きます。同じ bash シェルで新しい .bashrc を適用するには、新しい ~/.bashrc ファイルを読み込みます:
$ source ~/.bashrc