slocate コマンドは、GNU locate のセキュリティ強化版です。このコマンドは、システム上のすべてのファイルをリストするデータベースを検索します。これは、「find / -name pattern」をより高速に置き換えることを目的としています。このバージョンでは、ファイルへの不正アクセスを防止するために、ファイルのアクセス許可と所有権が保存されます。
システムに関するデータベース ファイル (通常は、スケジューラ システムの cron から実行されるジョブによってコンパイルおよび更新される) を検索および配置して、ファイルまたはコマンドをほぼ瞬時に検索します。実際のデータベース ファイルの場所、そこにインデックスが作成される内容、およびチェックされる頻度は、システムによって異なる場合があります。詳細については、システムのマンページを参照してください。 slocate (セキュア ロケート) は、ユーザーがアクセスできないプログラムを一覧表示しないように、(ファイル名とパスに加えて) アクセス許可情報を格納します。ほとんどの Linux システムでは、locate は slocate へのシンボリック リンクです。他のシステムには別のプログラムがあるか、slocate がまったくない場合があります。
構文:
$ slocate [parameter] [search-string]
slocate コマンド オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-c | データベースの更新時に /etc/updatedb.conf を読み取ります。 |
-dfile, –database=file | ファイルをデータベースとして使用して検索します。 |
-edir1[,dir2…] | 指定されたディレクトリをデータベースから除外します。 |
-ffstype1[,fstype2…] | 指定されたタイプのファイルシステム (NFS など) 上のファイルを除外します。 |
-h, –help | オプションの概要を出力して終了します。 |
-i | 検索時に大文字と小文字を区別しない |
-l レベル | セキュリティ レベル。レベルが 0 の場合、セキュリティ チェックは行われず、検索が高速になります。デフォルトは 1 で、セキュリティ チェックがオンになります。 |
-n カウント | count 以上の結果を印刷しないでください。 |
-ofile, –output=file | 作成するデータベースとしてファイルを使用します。 |
-q | エラー メッセージを出力しません (静かなモード)。 |
-rregex, –regexp=regex | 基本正規表現正規表現を使用してデータベースを検索します。 |
-u | / から始まるデータベースを作成します。 |
-U dir | dir から始まるデータベースを作成します。 |
-v, –verbose | データベースの作成時にファイル名を表示します。 |
-V、–バージョン | バージョン情報を表示して終了 |
slocate コマンドの例
コマンド「slocate」を使用して、ファイル名にキーワード「parted」を含むファイル パス情報を表示します。
# slocate parted