ボリューム グループ全体をあるシステムから別のシステムに移動するには、vgexport および vgimport コマンドを使用できます。以下の例には、「data_vg」という名前のボリューム グループをあるシステムから別のシステムに移動する手順が含まれています。このボリューム グループの論理ボリュームは、最初に /data01 にマウントされます。
1.ファイルシステムをアンマウント
必要に応じて「レスキュー」モードに切り替えます。アクティブ ボリューム上のファイルにアクセスしているユーザーがいないことを確認してください。
# umount /data01
2.ボリューム グループを非アクティブとしてマークする
ボリューム グループを非アクティブとしてマークすると、カーネルから削除され、それ以上のアクティビティが防止されます。
# vgchange -an data_vg vgchange -- volume group "data_vg" successfully deactivated
3.ボリューム グループをエクスポートする
これにより、「古い」ホスト システムでのアクセスが防止され、削除の準備が整います。
# vgexport data_vg vgexport -- volume group "data_vg" successfully exported
4.ディスクの提示を取り消す
ディスクがサーバーから取り外されると、シャットダウンできます。 VG data_vg を検出する必要がある新しいサーバーにディスクを提示できるようになりました。
5.新しいサーバーにディスクを提示
新しいシステムに接続すると、/dev/sdb になるため、最初の pvscan は以下のように表示されます:
# pvscan pvscan -- reading all physical volumes (this may take a while...) pvscan -- inactive PV "/dev/sdb1" is in EXPORTED VG "data_vg" [996 MB / 996 MB free] pvscan -- inactive PV "/dev/sdb2" is in EXPORTED VG "data_vg" [996 MB / 244 MB free] pvscan -- total: 2 [1.95 GB] / in use: 2 [1.95 GB] / in no VG: 0 [0]
6.ボリューム グループをインポート
LVM 2 システムにインポートする場合は、以下のコマンドを実行します:
# vgimport data_vg Volume group "data_vg" successfully imported
LVM システムにインポートする場合は、インポートする必要がある PV を追加します。
# vgimport data_vg /dev/sdb1 /dev/sdb2 vgimport -- doing automatic backup of volume group "data_vg" vgimport -- volume group "data_vg" successfully imported and activated
7.ボリューム グループをアクティブ化
# vgchange -ay data_vg
8.ファイル システムをマウントする
# mkdir -p /data01 # mount /dev/data_vg/lv_data01 /data01注:変更を永続的にするには、/etc/fstab ファイルにファイルシステムのエントリを追加します。