Logical Volume Manager 2 (LVM2) を使用すると、物理ストレージ デバイスをボリューム グループに集約できます。次に、その集約されたスペースを 1 つ以上の論理ボリュームに分割できます。作成された論理ボリュームは、ボリューム グループ内の未使用スペースを利用するように拡張でき、論理ボリューム上に存在するファイル システムも拡張できます。
lvextend コマンドは、論理ボリュームを拡張するために使用されます。 lvextend を使用する前に、いくつかの手順を実行する必要があります。以下は、物理ボリューム (PV) として /dev/sdN という名前のデバイスを使用して、ボリューム グループ (VG)、論理ボリューム (LV)、およびファイル システムを拡張するためのサンプル ステップです。
1.空きディスクまたはパーティションから PV を作成します (例:/dev/sdN1 をパーティションとして):
# pvcreate /dev/sdN1
完全なディスクを使用して、pvcreate で物理ボリュームを作成することもできます。
2. VG を拡張します (/dev/sdN1 は既存の PV パスです):
# vgextend vgdata /dev/sdN1
LV を拡張し、基盤となるファイルシステムのサイズを一緒に変更します (/dev/vgdata/lvdata は既存の LV パスです)。これは 125 GB 拡張されます:
# lvextend -r -L +125G /dev/vgdata/lvdata
lvextend コマンドの例
1. udev 同期を無効にするには
# lvextend --noudevsync
2. 論理ボリュームのサイズを論理エクステント単位で拡張または設定する
# lvextend -l +10%VG|LV|PVS|FREE|ORIGIN # lvextend --extents +10%VG|LV|PVS|FREE|ORIGIN # lvextend -l +10%VG # lvextend -l +10%LV # lvextend -l +10%PVS # lvextend -l +100%FREE
3. メガバイト単位で論理ボリュームのサイズを拡張または設定するには
# lvextend -L [+]LogicalVolumeSize[bBsSkKmMgGtTpPeE] # lvextend --size [+]LogicalVolumeSize[bBsSkKmMgGtTpPeE]
4. 拡張用のストライプの数を指定する
# lvextend -i stripes # lvextend --stripes stripes
5. ストライプの粒度のキロバイト数を指定する
# lvextend -I stripesize # lvextend --stripesize stripesize
6.プロンプトなしでサイズ拡張を続行するには
# lvextend -f # lvextend --force
7. ファイルシステムで必要な場合、ファイルシステムを拡張する前に fsck を実行しない
# lvextend -n # lvextend --nofsck
8. fsadm を使用して、基礎となるファイルシステムと論理ボリュームのサイズを変更する
# lvextend -r # lvextend --resizefsLinux での lvresize コマンドの例