quotaon コマンドは、ファイルシステムのクォータを有効にするために使用されます。通常、システムの起動時に、クォータが自動的にオンになります。ただし、 quotaoff コマンドの後にファイルシステムの名前を指定して実行すると、クォータをオフにすることができます (次のコマンドは root ユーザーが実行する必要があります)。
[root@localhost ~]$ quotaoff /dev/sdb1 [root@localhost ~]$ quotaon /dev/sdb1
Quotaon コマンドのオプションは次のとおりです。
オプション | 機能 |
-a, –all | /etc/fstab 内の自動読み込みファイルシステムをサポートするすべての自動読み込みファイルシステムのクォータをオンにします。 |
-f, –off | quotaon の代わりに quotaoff を呼び出します。 |
-F フォーマット、–format=フォーマット | クォータ ファイルの指定された形式を確認してください。 |
-g, –group | グループ クォータをオンにします。 |
-p, –print-state | 現在のクォータ ステータスを出力して終了します。 |
-u、–user | ユーザー クォータをオンにします。 |
-v, –verbose | コマンドの影響を受ける各ファイルシステムについてメッセージを出力します。 |
ファイル システムのクォータを手動で構成する方法
クォータを手動で構成するには、システムのファイル システム テーブル /etc/fstab のエントリを変更して、ファイル システムの必要な部分に usrquota マウント オプションを追加する必要があります。単純なファイル システムの例として、次のようにクォータ管理を有効にできます。
LABEL=/ / ext4 defaults,usrquota 1 1
quotaon コマンドの使用例
1. クォータをオンにするには:
# quotaon
2. ファイル システムのクォータをオンにするには:
# quotaon -a # quotaon --all
3. ユーザーのクォータをオンにするには:
# quotaon -u mike # quotaon --user mike
4. グループのクォータをオンにするには:
# quotaon -g SUPPORT # quotaon --group SUPPORT
5. クォータの状態を出力するには:
# quotaon -p # quotaon --print-state
6. 詳細モードで実行するには:
# quotaon -v # quotaon --verbose