initramfs には、ブートに必要なすべてのハードウェアのカーネル モジュールと、ブートの次の段階に進むために必要な初期スクリプトが含まれています。 CentOS/RHEL システムでは、initramfs に完全な運用システムが含まれています (トラブルシューティングの目的で使用される場合があります)。
場合によっては、initramfs イメージも破損することがあります。これが発生すると、サーバーを通常の操作モードで起動できなくなります。レスキュー環境で起動した後に initramfs イメージを修復するには、dracut コマンドを使用できます。引数なしで使用すると、このコマンドは現在ロードされているカーネルの新しい initramfs を作成します。
または、dracut コマンドをいくつかのオプションとともに使用して、特定のカーネル環境用の initramfs を作成することもできます。 /etc/dracut.conf という名前の構成ファイルもあります initramfs を再作成する際に特定のオプションを含めるために使用できます。
initramfs のバックアップ
作成された新しいバージョンに問題がある場合に備えて、常に現在の initramfs イメージのバックアップを作成してください。
# cp /boot/initramfs-$(uname -r).img /boot/initramfs-$(uname -r).img.$(date +%m-%d-%H%M%S).bak
マルチパスで initramfs を再構築
マルチパスで initramfs イメージを再構築し、次のオプションを指定して dracut コマンドを実行します:
CentOS/RHEL 6
# dracut -v -f -a multipath --include /etc/multipath /etc/multipath
CentOS/RHEL 7
# dracut --force --add multipath --include /etc/multipath
確認
新しい initramfs イメージが /boot ディレクトリに作成されたことを確認します:
# ls -lrt /boot/initramfs-$(uname -r).img
再起動
新しく作成された initramfs イメージでシステムを再起動します。
# reboot